人の体はすべて、体内に摂り入れたものからできています。
摂る食事によって体の成長だけでなく、脳や心の成長にも関わってきます。
また、幼少期に摂った食生活習慣は大人になっても影響が出てきます。
また体内に摂り入れるというのは、環境においてもそうで、誰とどんな食事をどのように摂るか、どのような場所・環境で摂るかということも大切です。
そのなかでも意外とおざなりになりがちな「おやつ」について考えていきましょう。
小さい子は胃が小さく消化機能が未発達なので、三度の食事だけでは栄養をまかないきることができません。
そのため、おやつは「第4の食事」とも言われるぐらいとても大切です。
大人にとってはおやつは楽しみの1つですが、子どもにとってのおやつの一番の目的は栄養補給です。ですので、1歳前後のミルクも終わり、離乳食になるタイミングから食事だけでなくおやつのこともしっかり考えていきましょう。
外出したときや、用事をしているときに限って子どもはぐずったり泣いたりしてしまいます。
そんなときに「これをあげるからおとなしくしていなさい」とおやつをあげることは実は危険です。
1〜2回といってあげると子どもは「ワガママを言うとおやつを食べられる」と勘違いしてしまいます。
また、糖分が多いおやつは中毒性があり、幼い子どもには多すぎることもあります。あまり糖分を常用しすぎると、糖分が切れたときに「キレる」子どもになってしまう可能性があります。
体の仕組みから説明していきましょう。
スナック菓子、ジュースなどのジャンクフードには多くの白砂糖が含まれています。
白砂糖は体内ですぐブドウ糖となります。
ブドウ糖は血糖値を急上昇させ、それを抑えるために大量のインスリンが分泌されます。
急激な血糖値の上昇を抑えるために出たインスリンは、血糖値を下げる努力をしすぎて結果、低血糖状態になってしまいます。
一生に分泌されるインスリンの量には上限があるため、インスリン分泌が困難になってしまった糖尿病患者さんは高くなった血糖値を下げるためにインスリン注射を打っています。
大人でも集中力が切れたときにチョコレートなどを食べて元気が出たということはあると思います。
子どもでもおやつを与えると大人しくなります。
ところが、子どものうちからそれをやっていると、逆に自律神経が乱れ、おやつがないと落ち着けない子になってしまいます。
またジャンクフードや食品添加物が含まれた食事を多く摂取していると、味覚障害に陥り、味の濃いもの、食品添加物が含まれているものでないと物足りなくなってしまいます。
子どもが泣いている、めんどくさいからと言ってその場しのぎで甘いお菓子を与えることは、将来的に見てマイナスでしかありません。
ある程度の年齢になってきたら、ぜひ一緒におやつの手作りをしてみてください。
普段食べているおやつに「こんなにたくさんの砂糖が入っている」という発見を親子ともにできたり、「料理は手間がかかるもの」という認識から食事に対する感謝の気持ちが生まれます。
子どもがキッチンに入ることは、危険なものを排除したり、いちいち補助したり、面倒なこともたくさんあるかと思いますが、親子で一緒に「食」に向き合い、共同作業を行うことは、親への信頼感にも繋がります。
手作りをしてあげること、一緒に作ることとても良いのですが、無理のし過ぎはよくありません。
市販品の中にも子ども用のお菓子はカルシウムが多く含まれていたり、塩分・糖分の量が少なめに調整されているものもたくさんあります。
小魚なんかも良いです。
大人にとっては物足りない味かもしれませんが、小さい体には十分な量です。
内容成分を把握して上手に付き合っていきましょう。
保育園でもおやつの時間というものがあります。
友だちと一緒に食べることを楽しんだり分け合うことで、社会性や協調性を身につけていく時間にもなります。
大人でも「飲みに行きましょう」と言ってコミュニケーションを図ることがありますが、「同じ釜の飯を食う」と言うように一体感によって脳が仲間と認識します。
イクウェル=脳を育てるお勉強だけと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、イクウェルは「子どもの脳を育てる全般」を大切にしています。
ですので、家庭での親子の取り組みや食・栄養も指導させていただいております。
イクウェルで育った子どもは食生活の乱れが少なく、将来的にも情緒が安定し落ち着きと集中力がある子どもが多いという結果も出ています。
是非一度体験教室にお越しいただき、イクウェルの指導内容を見ていただければと思います。
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