「量感」とは「長さ」や「重さ」や「かさ」などにの量について「だいたいこのぐらい」と目測を立てられる量に対する感覚脳力です。
数字を見て足し算引き算などの算数的な基本能力はもちろん必要ですが、実は答えを予測して「大体このぐらいになりそう」だという答えの目安を予想する力も大切です。
例えば、消しゴムの大きさを測るのには一般的には筆箱に入るような15センチぐらいの物差しで測ることができます。逆に教室の大きさを測るには15センチ物差しだと大変ですよね。
反対に消しゴムの大きさをわざわざ大きなメジャーで測る必要もありません。
また物の量からそれが入りそうな箱や袋を選ぶのも量感が関係しています。
私たち大人は生活の中の経験で個人差はありますが、ある程度はわかるようになっています。
ところが、子どもにとっては意外と難しいのです。
小さい子にお片付けをしましょうと箱を持ってこさせたときに、びっくりするぐらい大きな箱を持ってきてしまうのも量感がまだ身についていないからです。
足し算・引き算から学ぶ情報処理能力とは違って、人の集団を見てぱっと「10人ぐらい?」と予測を立てるような「量感」は、思考力のUPに繋がります。
また、人がきちんと整列していなくて、体の一部だけ見えている状態でも「1人」と認識するので、全体を2Dではなく3Dの立体的に把握できる力が身につきます。
量感が伴っていないと「1人、2人〜」と数えていく必要がありますが、全体を多角的に見ることによって脳の回路が活性化します。
予測・思考力が鍛えられると、瞬時に状況を把握し理解することがしやすくなります。
小学校に入ると体験教室など授業の中で量感を体感し身に付けさせるカリキュラムがあります。
ところが、右脳の発達が著しく、視覚イメージを取り入れることが上手なのは3歳ぐらいまでとされています。
小学校に入ってからでも決して遅いというわけではありませんが、脳の成長を考えると少しもったいないですね。
イクウェルでは2〜3歳のころから量感を鍛えて、脳の回路を活性化させる授業に取り組んでいます。
ドッツとは、たくさんの丸が印刷されたカードを使って、右脳の計算力を高めるトレーニング法のことです。
たくさんのパターンを見ていくことで、量の感覚や計算が身につきます。
一般的なそろばんとは違い、スタンド式になっていて、100個のそろばん玉が1段に10個ずつ並んだ計算器です。
年齢によって遊び方と学び方を汎用的に使うことができるので、幼児教育としては人気のアイテムです。
例えば1歳ではただ、触ってそろばん玉を左右に動かして遊ぶだけ、
2歳では、左右に玉を動かして「どっちが多い?」という量感のトレーニングに。
3歳からは数字に対する認識が高まってきますので、「いくつ動かしたのか?」、
4歳からは「○○個動かすといくつになる?」といった計算的な要素を学習することができます。
複数の積み木の基本形から形を作り、数えなくても積み木の数がわかるようにする学習方法です。
ドッツで学習したことを立体的に、また隠れている箇所に対する想像力を養います。
積み木を積み上げて形を作るという作業も、指先の器用さや並べたり積んだりすることで数の概念を学ぶことができます。
冒頭でお話したように「量感」は日常生活の中で何気なく使っているものです。
そしてある程度の年齢を重ねると一定以上の量感は身に付いてきます。
また、算数の足し算引き算のように学校のテストに出るものではありません。
「自然に身につくのだったらわざわざ鍛える必要はないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに量感はテストにも出ませんし、日常の中で身についていきます。
ただ、右脳の発達が著しい時期にあえて鍛えることで、将来の社会生活に大きな役割を果たします。
例えば、小さなところであればクッキーを配るとき、テストであれば全体の総量を見て時間配分を決めてから取り組んだり、大人になってからはプロジェクトでのチーム配分など。そして何よりも、量感を得ることで鍛えられる予測力・思考力が社会生活の中で、算数の足し算引き算よりも大いに役に立ちます。
ドッツや百玉そろばん、積み木などは子どもにとっては何気ない遊びのアイテムです。
それらを使って専門の認定講師が適切な時期により脳力の開花ができるようなトレーニングをしていきます。
是非一度体験教室にお越しいただき、イクウェルの指導内容を見ていただければと思います。
少しでもご興味を持たれた方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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